昨日、フィッグが正式譲渡となりました。
今まで6匹のワンコを送り出しましたが、今回は迷いや心配がいっぱいでした。
フィッグは若くてとても綺麗なMダックスでしたが、性格は臆病で、対人間、対ワンコとのかかわり方が不器用で私たち家族の思いがなかなか届きませんでした。
要求吠えも激しく、人間が上からかざす手が恐く最初は戸惑うことが多く里親様に命のリレ−のバトンを渡せるか不安でいっぱいでした。
外へ散歩に連れて出ると
「うるさいわね〜〜毎日毎日、躾もできないの、飼う資格ないわね」
と、ご近所の年配のおば様に言われ、
「申し訳ありません…」
と頭を下げ、どうしたら散歩へ行く前やご飯を食べる前等の要求吠えが治まるのか…
仮ママは何度も落ち込んでは気持ちを立て直し、又、落ち込んでは気持ちを立て直し…の繰り返しでした。
案の定、沢山のダックス収容の中、若くて元気なのにフィッグへの応募は1カ月以上ありませんでした。
仮ママの中で、あったとしても今の状態のままでは無理と言う思いもありましたが…
でも…
丁度1カ月たったある日、応募のメ−ルがフィッグにあり、応募して下さった里親様は正直に「お留守番は11時間…」と記して下さり、応募の理由にも
「お留守番が長くてどの応募もNG、でも、フィッグ君の募集ペ−ジにはお留守番がNGと記していなかった…ブログを読んで、この子なら先住犬の性格を考えると大丈夫なのではないか、と感じた…」
確かにお留守番の長い短いは応募ペ−ジでは触れていない、でも…
預かりママとしては今まで辛い思いをしてきたワンコなのだから出来るだけ寂しい思いはさせたくない…そう思うのはあたりまえ…
どうしようか…
インタビューしてみようか…
メ−ルとにらめっこをしている日々が続きました。
お断りしよう…
と思った時、ブログに1つのコメントが…
公開はしていませんが「ぜひ、私にフィッグ君を引き取らせて下さい…」と言う思いが記されたものでした。
よし!!正直に今までフィッグとの生活の中でおこったことを話してみよう、お口の出る事も、扱いが難しい事も、要求吠えがあることも…
電話で、仮ママの話を聞かれた里親様は
「あ〜〜〜そうなんですか〜〜」
「あ〜〜〜そんなことがあったのですか〜〜」
と…
それでも逢いたいと思って下さるだろうか…
逢うことを少しためらっておられた里親様のママの背中をパパさんが、
「相性なんて、会ってみないとわからない…」
と押して下さり、お見合いへと話が進みました。ダックスの先住犬の飼育経験がある里親様なので扱いに関しては理解して下さり
「思ったよりうんと可愛くて良い子ですね(^^)」
と…
私、かなり里親様を脅かしていたようです(笑)
逢って前向きなお返事をもらってもまだ、このままお婿入りさせて大丈夫なのか…
まだ、仮ママの中で迷いがあり…
最後の決め手は里親様の
「噛まれてしまった事をちぇりママさんはかなり気にかけておられましたが、フィッグくんにもそれなりの理由や過ちがあると思います。本人もイヤな事だと思っていると思います。これはどんなに信頼関係が有って良い子でも、そうなってしまう事があると言う事をある程度の想定をしてないとダメだと私は思っています。…」と言うメ−ルでした。
よしフィッグの幸せを託してみよう
きっと私の選択は間違いない
この、メ−ルを読んでそう思えました。
フィッグへの思いを強く持って下さっている事が一番の決め手でした。
今回のフィッグのご縁で私は又、仮ママとして学ぶ事が多かったと思います。保護犬は色々なトラウマや心の陰りを持っています。だからこそ、そのワンコのありのままを受け入れて下さるかどうかが大切なのだと感じました。
フィッグ、ありがとう、あなたとの出会いはとても大きなものでした。もう、大丈夫だね(^^)仮ママはずっとあなたの事を忘れず大切に思っています。心はいつもそばにいるよ(^^)
新しい本当のパパとママとブランちゃんと仲良くこれからも過ごしてね。
又、いつか逢おうね(^^)
再会を楽しみにしています。
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2009年11月16日
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