私が保護犬の預かりを初めて、もうすぐ3年になります。
その間に10頭のワンちゃんと出会い、今、我が家に滞在中のみかん君といちごちゃん以外の8頭のワンコは、素敵な里親様と出会い、幸せをつかみました。
初めてお預かりをした、ミニチュアダックスのライ君、推定年齢3歳の男の子のダックス…
預かった当初から、若いのに勢いのないワンコだな〜〜と思っていました。
医療措置に連れて行った協力病院で、先生が絶句するほどのフィラリアの成虫がエコ−検査でみられ、その画像を見た、私も茫然としてしまいました。
セカンドオピニオンで診察していただいた、先住犬がお世話になっているK先生は、フィラリア駆除の通年投与どころか、今すぐ緊急に駆除をしないと命にかかわると言う診断、吊り上げ手術ができない肺に寄生しているため、イミトサイドという駆虫薬を注射で体内に入れての駆虫をしました。この注射の駆除は非常に危険を伴う為、きちんと獣医さんの管理の元経過観察が必要です。2日間入院後も自宅で、絶対安静、お薬をきちんと服用、それでも肺炎にかかり、咳が止まらず嘔吐…
今まで普通に暮らす事を知らない子だと思うと、絶対に、こんな事で死なせたくない…
家族総出で交代でライ君の様子を見守り、看護しました。
今、どうしてこんなことをブログに書くかと言うと、最近ハピポで引き出したわんこ、フィラリア陽性のワンコが多く、つい最近、素敵なご縁をつかみ、トライアルに出たアルマー改め小春ちゃんが、ライ君と同じフィラリア強陽性、 ヴェナケーバ状態(フィラリヤ成虫が心臓右心室から後大静脈という太い血管に移動した状態をを言い、とても危険な状態です。私たちがこの状態を判断できるのは、チョコレート色のおしっこです)になり、緊急手術をしました。
スタッフの素早い判断で、我が家の預かりワンコサリ−ちゃんの手術や後ろ足壊死のホ−プ君の手術に執刀した下さったS先生の元で吊り上げ手術をしていただき、命が繋がりました。
どうか、皆様にお願いです。
ある、ワンコの飼い主さんの集まりのサイトで、フィラリア予防薬を飲ませるリスクの方が、最近はフィラリアが少なくなっているので大きいのでは…と言う誤った見解を持っている方がおられました。私は、どうか、私のブログのカテゴリ−「ライム」の記事を読んで下さい、とお願いをしました。
その時、初めてフィラリアの恐さを理解した方も多く、ヴェナケーバ状態はあわせて成虫だけではなく、少しの幼虫でもなりうる症状だと言う事を理解していただくことができました。
ですので、必ず、ワンコにはフィラリアの予防薬を5月から12月まで、飲ませて下さい。11月や12月の蚊がいなくなるまで???と言われる方もおられますが、フィラリアは蚊を通じて感染する病気なので11月12月が一番感染する可能性が高いのです。
この写真は、アルマー改め小春ちゃんの身体の中に寄生していたフィラリアの成虫です。18匹もいました。
そして、手術を終え、麻酔から覚めたに小春ちゃんです。
本当に良かった(^^)
昨日、無事退院し、今はPRUUさんのお家で療養中です。
ハピポが発足して一ヶ月、現在引取犬頭数約45頭、ハピポのHPに3月の収支報告が記載されていますが、発足時、ボ−ドメンバ−有志の方が出資金として用意して下さった60万があったからこそ、マイナスにはなっていませんが、ホ−プ君、小春ちゃんと続き、我が家のみかん君やいちごちゃんの様に内臓疾患、心臓疾患のワンコもハピポは抱えています。
ここからは、私、個人のお願いを記させていただきます。
ホープ君が助けられた日は、あの東日本大震災の日、3月11日でした。あの震災で多くの命が失われ多くの人々が心に傷を負いました。今でも続く原発の不安、風評被害、まだまだ生きることが精一杯の現実、色々なことを思えば今この時期に、この様な事をブログを通じてお願いするのは本当に不謹慎なことだと思います。
それでも、私は、小さな命を助けたい…
普通に暮らす事を知らないワンコ達に幸せを捜してあげたい…
フリマ物資のご支援・医療費のご支援をお願いできないでしょうか…どうかよろしくお願いします。
ライ君の時も「ライ基金」と言う形で皆様にご支援をお願いしましたが、その時、やはり色々な方の色々な意見を伺いました。
ですのですべての方が、ご支援のお願いを好意的に考えて下さるとは思っていません。
ご質問、ご意見ありましたら私のブログのコメントは承認制になっていますので、非公開コメントとして申し出て下さい。
最後に…
今回、お話しを記させていただいたライ君ですが、素敵な里親様と巡り合い、健康を取り戻し元気に幸せ一杯で毎日を過ごしています。ライ君のベストショットです(^^)
ありがとう(^^)
2011年04月24日
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